ペルソナって何ですか? どうやって決めるのですか?
ペルソナは、その読者(ターゲット)を「たった一人」に絞ることです。
ブログの書き方に「ペルソナライティング」というものがあります。
ペルソナライティングは、「一人の架空の人物」を特定して、その人に向けて記事を書くライティング方法です。
ペルソナライティングで文章を書けば、読者に伝わる、読者の心に刺さる記事になります。
・ペルソナライティングが分かります
・ペルソナを設定する理由が分かります
・ペルソナの設定方法が分かります
ペルソナライティングでターゲットを一人に絞る理由
まずはじめに「ペルソナとは何か?」というと、以下の通りです。
「ペルソナ(persona)」とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティングにおいて活用される概念です。
実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定していきます。
ペルソナは、性別、年齢、職業、趣味、家族構成など、特定の一人を設定します。
ペルソナを設定することによって、記事にブレがなくなり、読者さんの心に刺さる文章になります。
私たちは、普段、目の前にいる人が「誰か」によって、同じ話題でも説明の内容や話し方を変えています。
相手が初対面の目上の人なら丁寧に話しますし、小学生の子供であれば、よりかみ砕いて分かりやすく話します。
私たちは相手によって、自動的に説明の内容や話し方を調節します。
言い方を変えると、相手が「誰か」分かっているから「話す内容」や「話し方」が決まります。
これは文章を書くときも同じです。
相手が誰なのか分からない状態では、どう話していいのかも分かりません。
宛先のない手紙を書いているのと同じです。
これでは文章を書くこと自体が苦しくなってしまいます。
ですが、相手がどんな人なのか分かっていれば、自動的にその人に向けて分かりやすい文章が書けるようになります。
「でも、架空の人物に向かって書いた文章が、実際に読む人に伝わるの?」と思われるかもしれませんが、
そこは大丈夫!と言うのも、文章には面白い特徴があるんです!
不特定多数の人に向かって書いた文章は、誰にも伝わりませんが、特定の人に向かって書いた文章は、意外と多くの人に伝わるのです。
誰にでも伝わるようにと、不特定多数の人に向かって書くと、焦点が絞り切れないため、結果的に誰にも伝わらない文章になってしまいます。
誰か一人に対して書いた文章は、伝えたいポイントが明確になるので、そこに反応する人が増えてくるのです。
その記事のペルソナと共通点のある人が、「これは自分のことだ!」と強く共感します。
ペルソナを設定する -架空の人物-
ペルソナは、記事のキーワードに沿った架空の人物を、書き手側で特定します。
ペルソナは、一人まで絞り具体的に設定します。
ペルソナの設定項目(どんな人物なのか?)
① 性別
② 年齢
③ 職業
④ 趣味
⑤ 家族構成
⑥ どんな生活を送っているか
⑦ 夢
⑧ 悩み
ペルソナライティングは「一人に対しての記事」を書くことが重要です。
そして、ペルソナは自分の思い込みで勝手に設定しないこと。
WEBライティングの基本はリサーチです。
リサーチをしてペルソナを絞り込んでいきます。
その記事のテーマ、キーワードについて、読者は何に悩んでいるのか、どんなことを知りたいのかを調べます。
リサーチをすることによって、たくさんの悩みや知りたいことが見えてきます。
自分の思い込みではなく、記事の読者になる人のことを調べます。
リサーチには「Yahoo!知恵袋」や「教えてGoo!」を使います。
「Yhoo!知恵袋」や「教えてGoo!」には、たくさんの人が、質問や悩みを寄せています。
リアルな質問がたくさんきていますから、ぜひ参考にしてください。
例えば「花火大会 女性 浴衣」という3つのキーワードで記事を書こうとする場合、まずはリサーチします。
すると、このキーワードで悩んでいる女性が、大きく分けて、
「彼氏と一緒に花火大会に行く人」と、「友達グループ数人で行く人」がいる。
そして、彼氏と一緒に行く人が多かった場合、まずは、こちらの方から絞り込んでいきます。
花火大会に浴衣で行きたいけれど、花火大会というと人混みですし、たくさん歩くことになります。
「せっかくのデートだから、浴衣を着たいけど、慣れない下駄を履くし、着崩れたらどうしよう…」など、具体的な悩みが見えてきます。
キーワード「花火大会 女性 浴衣」
ペルソナ:花火大会に彼氏と一緒に行く21歳・女性・大学生のようこさん
付き合い始めて1か月の彼氏から花火大会に誘われました。
「せっかくの花火大会だから浴衣を着たいけど、慣れない下駄を履くし、着崩れたらどうしよう…」と悩んでいます。
ターゲット層から「一人のペルソナ」を絞り込みます。
これを、間違って決めてしまうと「花火大会に行く男性で、女性がどんな浴衣で来るのか気になっている19歳男子大学生」というペルソナにしてしまったりします。
こちらも「花火大会 女性 浴衣」の同じキーワードが3つ入っていますが、ターゲット層からは外れてしまいます。
これは極端な例ですが、こういった失敗はよくあるものです。
「なぜ、こんなことになるのか?」と言うと、例えば自分がそう思っていたとか、自分の友人でそんな人がいたという場合ですね。
ペルソナは、自分の勝手な思い込みで決めてはいけません。
ペルソナを設定して文章を書いていると
「この人だったら、ここが分かりにくいかもしれない」
「この人なら、こんな情報も欲しいかもしれない」など、具体的な事柄がたくさん思い浮かんできます。
ペルソナが決まれば、文章自体が書きやすくなりますし、記事の内容を考えるのも楽しくなります。
ペルソナを設定する -身近な人物-
慣れないうちはペルソナを設定するのが難しく、うまくキャラクターを作れないかもしれません。
そんな時は、実際に知っている人に向かって記事を書くのをおすすめします。
「このキーワードは年配の女性向けだから、お母さんに説明するみたいに書こう」
「これは20代女性向けだから、従妹のちかちゃん宛てに書こう」など、
そのキーワードについての情報を、あなたのお母さんに説明するのならどんな文章になりますか?
相手がお父さんだったら?
兄弟や恋人、友人、会社の後輩、小学生の子供など…。
あなたの回りにいる人を思い浮かべて、その人に向けて記事を書いてください。
相手がハッキリすると、書く内容が見えてきて書きやすくなります。
結果的に読む側にとって、分かりやすい文章になります。
また、同じキーワードでも伝えたい相手が変わると、文章の内容も変わります。
すると、いろんな切り口で記事が書けるようになりますから、ひとつのキーワードについて、バリエーションを増やすこともできます。
例えば、パソコンの操作方法を教えてあげるのに、相手がパソコンをほとんど触らないお母さんと、結構詳しい弟にであれば説明の仕方や話し方も変わってきます。
同じ「パソコンの操作方法」というテーマの記事でも、お母さんに読んでもらうのか、弟に読んでもらうのかで、自動的に2種類の記事が書けてしまいますね。
このように同じテーマであっても、相手が変われば内容も変わり、記事にバリエーションを持たせることができます。
ペルソナを設定する -過去の自分-
過去に自分が何かのことで悩んだり、困ったりした経験があった。
その時に自分なりに調べて解決方法を見つけたことを記事にします。
何も知らなかった「過去の自分」がペルソナです。
そして、今、知っている自分が「過去の自分」に向けて記事を書きます。
この場合、ペルソナは自分ですから、ペルソナの悩みや不安な気持ちを一番よく分かっています。
文章が具体的になることは間違いありません。
でも、ここで、よくやってしまう失敗。
「自分が自分に向けて語る」ことをするので、どうしても自分だけの世界になってしまいます。
「私はこうでした。こんなことがありました。そしてこうしてみました。すると、こうなりました」と、こんな文章になってしまいます。
こうなってしまうと、これは日記ブログです。
日記ブログは独りよがりの文章になりがちですから、読者はシラケます。
過去の自分をペルソナにするときも、ペルソナは「あくまでも他人」自分ではありません。
「他人に向かって記事を書く」ということを忘れないようにしてください。
ペルソナライティングとペルソナの設定方法まとめ
ブログのターゲットは、たった一人にまで絞ります。
ペルソナの設定方法
1. 架空の人物
2. 身近な人物
3. 過去の自分
ペルソナは、必ず、リサーチをして決めます。
「記事が書けない」と悩んでしまうのは、誰に向けて書いているのか「相手」が見えていないから。
相手が見えていないから、何を説明すればいいのか、何を伝えればいいのかが分からず、文章が書けなくなるのです。
相手の姿がハッキリすると、ウソのように記事が書きやすくなります。
文章を書くのが、とても楽しくなります。
楽しくなれば、記事の質もどんどん上がってきます。
ぜひ、実践してください!
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ありがとうございました。
さらに頑張って良い記事を書かせていただきます!(^^)