今回は、WEBライティングの「基本ルール」について説明します。
インターネットのおかげで、今は誰でも自分のメディアを持って、情報発信ができる時代です。
WEBで情報発信するには文章力が必要です。
文章力は必要なのですが、「うまく書かなければいけない」とか「面白いことを書かなければいけない」という訳ではありません。
私たちは小説家を目指すのではないので、文章そのものの美しさや豊かな日本語表現は必要ありません。
WEBでは、人に”伝えたいこと”を”文字にして伝える”だけです。
この”伝える”ということが最優先なので、豊かな日本語表現ではなく、伝えたいことをまっすぐに伝える文章にすればよいだけです。
文章というのは、書き手であるあなたと読み手とのコミュニケーション、意思疎通をはかるためのツールです。
ツールですから、基本となるルールを押さえておけば大丈夫です。
文章力はコミュニケーション力
WEB記事で必要な文章力は、日本語の表現力や国語力のことではありません。
もちろん国語力も必要ですが、相手に伝えたいことを伝える「コミュニケーション力」の方が重要です。
書いた文章が相手に“伝わらない”のは、たいていの場合、国語力が不足しているのではなく、コミュニケーション力が不足しています。
読み手に伝わる文章を書くためのルールは2つ
1. 読み手の欲しい情報を盛り込む
2. 読み手の分かる言葉で書く
簡単に言うと、「読み手の立場に立つ」ということです。
パソコンに向かって書いていると、つい独りよがりの文章になってしまいます。
画面の向こうには、読者さんがいることを、常に意識しましょう。
では、まずはじめに、
記事はどうやって書けばいいのか?というと、
人はグーグルやヤフーの検索エンジンで、キーワードを使って「調べもの」をします。
そのキーワードで、
・今かかえている悩みの解決策
・今、知りたい事
・自分にとって役に立つ情報
を手に入れたいのです。
読者さんは「自分が知りたいことの”答え”を分かりやすく教えてくれる記事」を求めています。
当たり前のことですが、記事というのは自分が読むためのものではありません。読んでくれる人のために書くものです。
読んでくれる人がいるからこそ書いている訳で、記事は読者さんのためのものです。
読み手の欲しい情報を盛り込む
例えば
「結婚式 マナー」というキーワードの場合、結婚式というと普段とは違ったフォーマルな場所へのお呼ばれですから、恥をかかないようにしたい。
といった悩みを抱えています。
なので、この悩みを解決するための記事を書きます。
この場合「結婚式 マナー」ですから、
・服装のマナー
・食事でのマナー
・ご祝儀の相場はいくらなのか?
・受付での挨拶の仕方
などですね。
この悩みの”答え”を書きます。
そして、さらに大事なのは、ただ単にその”答え”を教えるのではなく、記事に自分の体験や感想、意見を盛り込むこと。
読者さんは、今、そのキーワードについて悩んでいます。
悩んでいる読者さんに共感する気持ちやエピソード、体験談を書きます。
そうすることで、読者さんは書き手の人物像が想像できますし、「あぁこの人も同じことで悩んでいたんだなぁ」と安心します。
記事の中に書き手の「自分」を入れて書く。
その自分も独りよがりではなく、読者さんと共感する「自分の要素」を入れます。
これがWEBライティングでは、とても大事なことです。
市販のマナー本に書いてあるような情報は、誰にでも書けます。
その情報と共に自分の意見や体験談を盛り込む。
記事に書く意見や体験談は、あなたの主観でOKです。あくまで体験談なので、”生の”リアルな意見を書きます。
遠慮せず、ぶっちゃけて正直に書く、その方が面白い記事になります。
これが個人ブログならではの、良いところだと思います。そうやって自分のブログを育てていきましょう。
読み手の分かる言葉で書く
文章を読んでいてストレスを感じるのは、自分の知らないことが書かれている場合です。
具体的にいうと専門用語や難しい漢字などのことです。
誰でも、知らないことは、理解するのに時間がかかるので、文章を読むのがイヤになってしまいます。
また、パソコンで文章を書いていると、パソコンがすぐに漢字に変換してくれますよね。
書き手側は変換で出てきた難しい漢字を、ついそのまま使ってしまいがちですが、これはなるべく避けましょう。
手書きで書けないような難しい漢字は使わないこと。
読者が辞書を引かなければいけないような単語や漢字は、WEB記事にはふさわしくありません。
記事は普段の話し言葉のように、シンプルで分かりやすい言葉で書きます。
私たちは、記事を書く時に本やネットで調べて書きますよね。
参考にしたり、お手本にする文章を見ながら書いていくと思います。
お手本となる文章があっても、必ず、自分の言葉に置き換えます。
本やサイトに載っている文章というのは、普段、私たちが使わない言葉が多く使われています。
例えば、
こちらの会社では、生活習慣病の予防・改善に関する先駆的健康法の支援事業を実施しています。
↓
こちらの会社では、生活習慣病の予防と改善に向けて、新しい健康づくりのサポートを行っています。
といった感じに書き換えます。
このように書き換えることをリライトといいます。
こうやってリライトすると、親しみやすく、ストレスなく読めます。
私たちは、普段、”先駆的健康法”とか”支援事業”といった言葉は使いませんよね。
リライトしながら、自分が普段使っている言葉に置き換えて書きます。
リライトでは「自分が、普段使わない言葉は使わない」ということを意識して書いてください。
そして、文章を書いたら声に出して読んでみます。
「声に出す」のが大事です。
自分が書いた文章を読み上げ、難しい言葉を使ってないか?文章が長すぎないか?を確認します。
分かりにくい文章だったり、
文脈がすごいヘンになっていたり、
文章が長すぎたりとか、
読んでみて初めて気付くものです。
文章は「いかに分かりやすく、読みやすく書くか」が大切です。
WEBライティングの基本ルールまとめ
WEB記事で必要な文章力というのは「コミュニケーション力」です。
読み手に伝わる文章を書くためのルールは2つ
1. 読み手の欲しい情報を盛り込む
2. 読み手の分かる言葉で書く
記事は、読者さんの悩みや知りたいことの”答え”を書きます。
そして、さらに大切なことは、ただ単に答えを教えるのではなく、書き手の体験談や意見を盛り込むこと。
文章を書いたら音読して確認しましょう。
自分が書いた文章を声に出して読み上げて、難しい言葉を使ってないか?文章が長すぎないか?を確認します。
文章とは、書き手と読み手との意思疎通をはかるためのコミュニケーションツールです。
基本となるルールを押さえて、読者さんの心を掴み、あなたのファンを増やしていきましょう。